ウルトラの星

昨日(12/1)漫画家の内山まもる先生がご逝去いたしました。「ザ・ウルトラマン」をはじめ多くの素晴らしい少年漫画を描かれた名匠でいらっしゃいました。

内山先生が描かれたウルトラマンの世界は、活き活きとした独特のキャラクター描写で多くのファンを魅了してきました。コミックスという自由なキャンパスで縦横無尽に躍動するウルトラ戦士たちの勇姿は、時に実写映像以上のスケールの広がりを見せ、僕らの心をときめかせてくれました。こんなふうに自在に宇宙を駆け巡るウルトラヒーローの活劇を映像で見てみたい!そう思った子どもたちもたくさんいました。

2009年公開映画「ウルトラ銀河伝説」でのマントをまとったウルトラ戦士たちの姿は、内山先生の描いていた漫画の中でのウルトラ戦士の姿をモチーフにしたものであることは、言うまでもありません。坂本浩一監督以下、今や映像の送り手となった我々スタッフが少年時代に内山先生の描くウルトラ戦士の姿にしびれた子どもたちだったのですから・・・

実は、この映画の中のワンシーンに、内山先生はさりげなく出演されています。超古代の「光の国」・・・いや、まだウルトラの星とも光の国とも呼ばれていないある星で、M78星雲人たちがまだ人間と同じような姿をしていたとされている時代の描写。中央で握手をしている純白のトーガをまとった人物を内山先生が演じておられます。内山先生がかつて漫画で描かれた、M78星雲の歴史の一場面。太陽を失ったM78星雲人たちは、プラズマスパークと呼ばれる新たな光の力を創りだし、そのエネルギーにより、後のウルトラ戦士たちへと姿を変えていきます・・・

宇宙を照らす光・プラズマスパークを創りだした彼らのように、内山先生もウルトラの世界に美しい光を照らしてきていただいた方でした。

TV「ウルトラマン列伝」でも、つい先ごろ放送したこのワンシーン。

「ウルトラマンゼロ THE MOVIE <絆の章>」にて、ウルトラの星に攻めてきた怪獣軍団のイメージ場面。この場面も、かつて内山先生が描いた「エンペラ星人の侵略イメージ画」をオマージュして実写化したものです。ファンの方々も「お!あの絵の実写化だ!」とわかっていただいたはず。その放送からわずか1週間あまりでのこの訃報・・・本当に残念です。

内山先生、本当にありがとうございました。 謹んでご冥福をお祈りいたします。